朝日新聞ニュース 長崎版 2001年6月14日

国の控訴断念求める/在韓被爆者長崎訴訟


国の控訴断念求める/在韓被爆者長崎訴訟


広島で被爆した韓国在住の郭貴勲(クァククィフン)さんが国などに健康管理手当受給を求めた訴訟で、大阪地裁で原告勝訴の判決が言い渡されたことを受けて、国と長崎市などを相手取って同様の訴訟を長崎地裁に起こしている長崎で被爆した李康寧(イカンニョン)さん=韓国・釜山市在住=の支援団体や被爆者団体の約30人が12日、長崎市のJR長崎駅前で、国に控訴断念を求める座り込みをした=写真。

 「李康寧裁判を支援する会」の平野伸人・事務局長は「在外被爆者は高齢化し、どんどん死んでいっている。国は、メンツと人の命のどちらが大切なのかを考えて、控訴を断念してほしい。被爆者はどこに住んでいても被爆者だという単純明快な論理を訴えていこう」と呼びかけた。

 座り込みでは、長崎市に対しても「被爆都市として、国に控訴を断念するよう求めるべきだ」との声が上がった。(6/14)


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