2001年3月22日中国新聞より
' 川島裕外務事務次官と広島県内の被爆者七団体との懇談会が二十一日、広島
市中区の広島国際会議場であった。被爆者側は、政府が調査代表団を派遣した
朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)在住被爆者について「早急な人道支援を」
と強く求めた。
二つの県被団協の藤川一人、金子一士両理事長や、県朝鮮人被爆者協議会の
李実根会長たちが出席。川島次官は、日朝国交正常化交渉について「日本に残
された最後の戦後処理。南北首脳会談で生じた雰囲気を大切にし、朝鮮半島の
和解を手伝いたい」と意欲を示したが、被爆者支援については「まさにこれか
らのこと」と述べるにとどまった。
被爆者側が「米国の核の傘を容認している」と政府の姿勢をただしたのに対
して、川島次官は「核の傘が、核のどう喝に遭わないための保険と考えてき
た。証明は難しいが、結果として抑止力が効いたと思う」と答えた。
核軍縮などの課題を話し合う外務省主催の懇談会は一九九四年に始まり今回
で四回目
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