在外被爆者裁判を闘っておられる皆様へ
長崎の広瀬です。3月19日の長崎地裁判決は全面勝訴でした。「被爆者に時効はない」とと信じ、2週間ほど前の明け方、夢の中で、裁判長が「被爆者に時効はない」というのを見てやったあ!と飛び起きたのが正夢になりました。
一昨年の9・11の同時多発テロが起こった日の提訴だったのではじめは私の提訴は少し霞んでいましたが、日本人として健康管理手当てを打ち切られた初めての例として、韓国人被爆者の裁判に一石を投じることになったことがだんだんはっきりしてきて、在外被爆者裁判に側面から援助することが出来ました。
大阪高裁、福岡高裁で敗訴した国は、5年以上さかのぼっては払わない国の会計法上の法律を持ち出して、折角の勝利判決を骨抜きにしようとしていました。それが、今度の私の判決で全面的に打ち破られることになったわけで、今、私は「本当にこの闘いに加わってよかった」と嬉しく思っています。共に裁判を闘ってきた韓国人被爆者の皆さん、そして支援してくださった多くの方やマスメディアの方々のお蔭です。これは私たちみんなの勝利です。
「時効無効」について、判決は「出国した被爆者への給付打ち切りが、在外被爆者には原爆三法が適用されないと、誤った解釈をした旧厚生省公衆衛生局長の通達に従って行なわれて、そのことが主たる要因となって在外被爆者の権利行使が妨げられてきたといわざるを得ない」と言い切り、「国が手当てについて消滅時効を主張をすることは、権利の乱用として許されない」厳しく断罪しています。
国はこの地裁の判決を直ちに受け入れ、5年の時効の壁をすぐに取り払って、支給開始の手続きに着手してほしいと願っています。国が控訴をしないように法務省、厚生労働省に訴える行動を起こしましょう。そして手当ての支給を待ち望んでいる在外の被爆者へ、1日でも早い手当て支給が実現するようにしましょう。
米国のイラク攻撃に抗議しつつ ひろせ
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